あいち国際芸術祭2025
明日はあいち国際芸術祭の瀬戸まちなか会場に行く予定だ。
街歩きとアート鑑賞を同時にできるので、とても楽しみだ。
思えばあいちトリエンナーレから始まった、あいち国際芸術祭も、早や5回目。
面白い面白くないに関わらず、毎回行く。そして街を歩く。
国際芸術祭元年は、草間彌生のオアシス21での、水に浮かぶてんとう虫のようなオブジェが印象的だった。
2回目はかなり愛知県の広範囲で開催され、岡崎まで見に行ったり、とプチ・トリップ。
3回目で一部展示がかなり問題視され、トリエンナーレとしては幕が降りる。
ここから国際芸術祭と名前が変わる。
トリエンナーレはかなり年を追うごとにビッグサイズになった印象があったが、国際芸術祭は、少し地味になったが、地味なアートが結構いい。
考えさせられるし、心に残る。
そして街歩きが楽しい。
4回目は一宮や鳴海を楽しみ、今回は瀬戸。4回目同様、5回目の街アートも、たぶん会場をよく知り、よく歩き、ていねいに考えられたアートが並ぶだろう。
アートは正直、よくわからない。
が、何かのメッセージは伝わる。自分でも知らない感情が、アーティストによって具現化されているのかもしれない。
節約は、力なり。
人は三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った。
原田ひ香『三千円の使いかた』の冒頭のこの一行を読んだとき、私はカウンターパンチをくらった。
「人生が決まるってどういう意味?」
「言葉どおりの意味だよ。三千円くらいの少額のお金で買うもの、選ぶもの、三千円ですることが結局、人生を形作っていく、ということ」
孫の御厨(みくりや)美帆と、祖母のやりとりは続く。
もう、同意!御意!!と、ぐいっと本の中に引き込まれた。
この『三千円の使いかた』というタイトルは、その意味は、こういうことだったのか〜と目からウロコ。
いろんな御厨家のショートストーリーが連なる本著は、また最後にぐるっと一周して、見事に完結する。
御厨家を通して、いろんな人のちょっとした幸せを描き、最後には大きな幸せ、人生観につながる。
その幸せのエッセンスに、家計のやりくりがしっかり存在するのだ。
そう。使うも自由。使わざるも自由。
私たちは自由を任されていて、人生を任されている。
でも三千円というディティールの積み重ねの先に、人生があるとしたら、いがいと身近で、楽しい。
一冊を読み終え、仲の良い友達と語り合った後のような感動を覚える。
さて、私の三千円は、どのように使おうか。
さよなら冒険旅行。
感動した東京オリンピックも終わった翌日に、子どものDVDを観た。
高校最後の、定期演奏会のDVDだ。
定期演奏会を終えて早や4か月たったので、待ちに待ったDVD。
演奏を見て、わくわくする。
なのに。
見終わった後、なんとも寂しい気持ちになった。
ああ、終わったんだなぁ。
部活を何にするか聞いたとき、吹奏楽部に入ったという報告。
ここから、子どもの高校生活での冒険旅行が始まる。
初めてソロ演奏を披露した見学会。
週一であった演奏会。
自転車事故に遭い心配したマーチング大会。
先輩お母様方に引っ張っていただいた自主練習。
大舞台にひたすら驚くアンサンブルコンテスト。
興奮した県大会。
自分の手術と重なった定期演奏会。
そして、コンクール!
実にさまざまな、きらきらとした思い出ばかりである。
それからは、コロナ禍になり、あまり演奏を聴く機会は減ってしまったが、充分すぎる程の凄い経験。
寂しい。
でも、ありがとう。
子どもを始め、すべての関わってくれた人たちに、ありがとう。
定期演奏会のDVDのラストソングは、SEKAI NO OWARIのRPG。
楽しかった冒険旅行の終わりを告げ、そしてまた新たな冒険旅行が始まるのだ。
お茶を愛でる。
コロナ禍で、ぜんぜん外出ができない。
平凡な日々に、身を委ねるしかない。
そんななかにも、人は喜びを見出す生き物で、様々な楽しいこと、楽しい発見もある。
すべての、このような環境下でも楽しさをくれた友人たちに感謝している。
この、日々を淡々と、変わりなく過ごすのはお茶に似ている。
一つひとつ、こなしていく様が、所作にも通じて。
そのなかでも季節はめぐる。
小さな日々の変化を、つかまえる茶道に、学ぶことは多いだろう。
茶道のたしなみはない私であるが、今日はご友人のおかげで、お茶を楽しめる。
すると、茶道をたしなんだ人の本を読みたくなり、読むと、いろいろな叡智をいただく。
今日は朝冷えて、肌寒い。
何を着ていこうか。何を手土産にお持ちしようか。わくわくしている。
お茶は心、と、そのご友人はお話ししてくださった。その言葉の大きな包容力に包まれて、日々を大切に過ごそうと思う。
金魚キンギョKINGYO
吉岡里帆のラジオを聴いていたら、ゲストが作家さんだった。
深堀隆介さんという。
「この金魚の人って、たしか愛知なんだよね」と家族が言った。
金魚の人、愛知、ということに俄然興味を引く。
深堀さんのウェブサイトを開く。
愛知弥富市の人で愛知県芸大出身の金魚作家さんなんだ、親しみが湧くなぁ。
REFLECTIONSという言葉を見つける。
反射、反映。きらきらしてる言葉。
クリックして、開く。
ああ、美術なんてやめてしまおうと思った。
冒頭の言葉に、グッと引き寄せられる。
そして自室の金魚に美を見つけた深堀さんは、こう綴る。
僕の探していた答えが、ヨーロッパでもアメリカでもない、まさにこの部屋にあった。
ああ、いいなぁ。
すごく、わかる気がする。
金魚の作品たちも、とても素敵。
夏を探しに、深堀さんの金魚に会いに行こうか。